アートと文藝のCafe

アート、文芸、映画、音楽などを気楽に語れるCafe です。ぜひお立ち寄りを。

ヨタ話

1箱に入っている煙草の本数は、実は決まっていない

煙草をやめて、7~8年経つ。 その時期に肺を患って入院したおかげで、スパッと断ち切ることができた。 おかけで、禁煙後に会った人たちからは、 「ずいぶん顔色が良くなったな」 と言われた。 それ以前は、土葬されて掘り起こされたゾンビみたいな顔色だっ…

女同士のケンカ

お昼時ぐらいに商店街を歩いていたら、私鉄の駅前で、何やら騒がしい一団が口角(こうかく)泡を飛ばして、激論していた。 男1人に女2人。 男を挟んで、左右の女が眦(まなじり)を決して、お互いを罵り合っている。 その声のでかいこと、でかいこと !! 近…

「ことわざ」は突っ込みどころ満載だ  

人生の真実を、気の利いた言葉の中に鮮やかに集約する「ことわざ」。 日本人が、古来より受け継いできた「ことわざ」は、まさに、生きるための知恵の結晶である。 だけど、よく考えてみると、どれも「なんか変 … 」という感触がつきまとう。 たとえば、 「負…

年末の大捕りもの

チュー太郎 覚悟せい! カミさんに、「絶対ブログなんかに書いちゃだめよ」と、きつく念を押されているネタがある。 「家の恥」 というものに当たるのだそうだ。 まぁ、俺も「いいネタ」じゃないことは分かる。 他人様から “後ろ指さされる” というたぐいの…

思ってもいない言葉が口をつく

人間、追いつめられて、疲労も蓄積してくると、頭脳と肉体がそれぞれ別の方向に向かって歩き出してしまうことがよくある。 思ってもいない言葉が、ふと口をつくというヤツ。 いくつかの例があるが、私の場合、そのひとつが、「意味のない独り言」。 先だって…

高田純次になりたい

あなたには憧れのシニアタレントって、いる? たとえばさぁ、「年取ったら、こんな人間になってみたい」というような人とかさぁ。 そういう人、いる? 俺の場合は、高田純次。 いま75歳だよね、この人は … 。 で、俺も75歳になったときには、高田純次みたい…

ウーパールーパー

テレビを観ながら、カミさんと2人で飯を食っていた。 ふと、箸を持つカミさんの手が止まった。 画面を食い入るように見つめたままだ。 テレビ画面にウーパールーパーが映っていた。 それを眺めていたカミさんの視線が、やにわに、こちらを向いた。 「似てる…

砂糖の切ないほどの哀しさ

糖尿病を多少意識して、もう7~8年ほど、コーヒーや紅茶に砂糖を入れないで飲んでいる。 といっても、甘いものが大好きなので、ブラックで飲んでいるわけではない。 砂糖の代表品に頼っているわけだ。 「低カロリー甘味料」 というやつ。 「1.8グラムで、…

カツカレーの憂鬱

昼間、散歩に出たついでにカツカレーを食った。 カレーを食いたいと思っていたのだけれど、なんとなくメニューの隣りに、うまそうなカツカレーの写真が載っていて、ついついそっちを頼んでしまったけれど、結局、あまり幸せじゃなかった。 実は、今日に限っ…

伊勢海老のおつくりが脱走

緊急事態宣言が解除され、県をまたぐ移動に対する制約も解かれるようになった。 そのため、神奈川県の小田原市までドライブし、所用をこなすついでに、有名な「だるま食堂」で、伊勢海老定食を食べることにした。 それは2年越しの目標であった。 伊勢海老が…

ラー油の奇跡

人間の舌が感じる “味” というのは、なかなか微妙なものである。 うまいモノはうまい。 まずいモノはまずい。 … のだけれど、 「まずいもの」+「まずいもの」 = うまい! ということが起こりうるのだ。 実は、ある中華食堂の話。 学生の頃、夏休みの間だけ…

クリスマス川柳

クリスマスですねぇ。 小さい頃は、けっこう胸がときめいたりしましたが…。 今じゃ、365日のうちの、ただの1日ですなぁ。 昔は、それでも人並みに、子供のためにプレゼントなんか買ってたんですけどね。 クリスマス サンタを辞めて 50年 「バブル」とかいう…

人生最大のピンチ

人生のピンチは、何の前触れもなく、突然やってくる。 「なんでこんなときに?」 「なんで俺が?」 … みたいな不条理感をともなって、ピンチは、人の不幸に舌なめずりをする死の女神のように、足音も立てず、気がつくと、ひっそりと隣りにたたずんでいるのだ…

作詞のコツ

夕食を食いながら、テレビで「日本作詞家大賞」の選考会を兼ねた歌番組を観ていた。 大半が演歌である。 テロップに流れる歌詞だけ眺めていると、どれもたいしたことのない詞に思える。 ありきたりの言葉だけが連なる何のヒネリもない詞ばかり。 …… と思って…

今日から捜査一課

テレビの刑事ドラマなどを観ていると、よく「捜査一課」という言葉が出てくる。 警察官が主人公になるドラマでは、この「捜査一課」と名乗る刑事の方が、普通の刑事よりもカッコいい場合が多い。 聞き込み調査をするときも、定期入れみたいなものをヒラヒラ…

コント・信玄と勘助の密談

【山本勘助】(上) お屋形様、浮かぬ顔していらっしゃいますな。【武田信玄】(下) そちの気のせいだ。ワシは楽しんでおる。ほら、庭の紅葉を見てみよ。良い眺めじゃろう。 【勘助】 日頃紅葉などに興味を持たれないお屋形様が、また今日はどうして庭など…

黒光りの季節

梅雨。 カラッと晴れることもなく、湿度だけ高いいやな季節だ。 この時期は、あの、黒光りした背中をテカテカと光らせた、あいつの季節でもあるなぁ。 年をとってきたせいで、夜中にもトイレに立つ機会が増えてきたけれど、ある日、電気を付けると、階段の一…

手越はジャニーズ最後のヤンキーだった

手越祐也のジャニーズ退所記者会見というのをずっと見ていた。 いい男である。 よくしゃべる。 … という印象だった。 この人がなんでジャニーズを辞めるようになったのか、よく知らない。 ファンや芸能人仲間からどういう評価を得てきた人なのか、ということ…

ちょんまげコント 鉄砲伝来/武田家の密談 

鉄砲伝来 【南蛮人】 私たち、ポルトガルから鉄砲もってきました。 コレすごい威力。バーン! 【漁 師】 この鉄の棒で殴るってか?【南蛮人】 違います。コレはタマが出る道具です。この筒から遠い敵にバーン 【漁 師】 そんな重いもん、遠くまで飛ばんがな…

虫料理の話

昔、キャンピングカーで北信州の立ち寄り温泉に行ったときのことだった。 駐車場にキャンピングカーを止め、「さぁ、風呂にでも入ろうか」とお風呂セットを手にして、エントランスドアから出た。 ドアを開けた音に驚いたのか、すぐ近くの木に止まっていたセ…

タクシーゲイシャ

ゲイシャって言葉の響きから、漢字を当てると「芸者」の方が先に思い浮かぶけれど、電話なんかでタクシーを呼ぶときも「ゲイシャ」だ。 こっちは「迎車」だけど。 で、タクシーの迎車ってのはほとんど使ったことがないのだが、昔、肺を患って、病院に通って…

堀江貴文は庶民をバカにしている

先週の日曜日『サンデージャポン』(TBS)で、堀江貴文(ホリエモン)が、政府の緊急事態宣言を批判し、それに唯々諾々と従った国民を汚い言葉でこき下ろした。 私は、ちょうどその番組を家で見ていたが、そう発言するホリエモンに憤りを覚えた。 彼の言って…

目玉が飛び出るほどの激痛

人間には、突如予期せぬ痛みが襲ってくることがある。 歯が痛い。 頭が痛い。 お腹が痛い。 痛みにはいろいろな種類があるけれど、「居ても立ってもいられない !」というほどの激しい痛みはそうやたらあるものではない。 だけど、私の場合、そういう痛みが…

姉川の合戦(実況中継)

スポーツ・ライブ「エキサイティング大合戦 姉川篇」 【司会】 皆さんおはようございます。「エキサイティング大合戦」の時間がまいりました。 今日は「織田・徳川連合軍」対「浅井・朝倉連合軍」による姉川の合戦を実況中継したいと思います。 解説には、『…

夫婦の会話の危機(コロナ離婚)

「コロナ離婚」という言葉をかなり耳にするようになった。 この前読んだ新聞(朝日新聞4月14日夕刊)によると、そういう現象が実際にそうとう問題になりつつあるという。 要は、コロナウイルスの感染拡大にともない、外出自粛の習慣が定着してくると、夫婦…

家庭の危機は台所から始まる

「洗い物をする旦那は奥さんに嫌われる」 …… てなことがあるわけはない、と思っていたら、お昼のテレビを観ていたら、ほんとうにそうらしい。 実は、私は食事が終わった後に、よく食器を洗ったりする。 こちらとしては、食事を作ってくれたカミさんに対し、…

妻から嫌われる本当の理由

今、「コロナ離婚」という言葉が巷でささやかれている。 新型コロナウイルスの感染拡大により、自宅勤務を余儀なくされた旦那さんがずっと家にいるようになると、まず奥さんにストレスがかかる。それによって不和が生じ、最後は「離婚!」となるわけだ。 そ…

サスペンスドラマはなぜ断崖絶壁で終わるのか

サスペンスドラマというのは、謎解きのドラマである。 まず殺人事件があって( … 殺人事件のないサスペンスドラマというのは皆無に等しい)、その殺人を犯したのは誰か? という謎を解くドラマである。 しかし、事件が解決して謎が解けても、視聴者には永遠…

亭主を笑い飛ばす女房たち

うちのカミさんが、近所のオバ様方と “お茶” してきたらしい。 嫌な話を聞いた。 今、カミさんの周りに集まるオバ様方の “お茶” で、いちばん盛り上がる話題は、亭主の自慢話らしいのだ。 「自慢話」という言葉に、無邪気に喜んではいけない。 「どれだけダ…

あっさり醤油味のラーメンが好き

テレビで安定した視聴率を稼げるのは、スズメバチ駆除の話と、人気ラーメン店の紹介だという話を聞いたことがある。 つまり、画面にハチかラーメンが映っていれば、「どの番組が面白そうかな … 」と、コントローラーをちゃかちゃか動かしていた人の手が止ま…