アートと文藝のCafe

アート、文芸、映画、音楽などを気楽に語れるCafe です。ぜひお立ち寄りを。

2020-09-01から1ヶ月間の記事一覧

水平線を越える夕陽

このブログに、ときどき示唆的なコメントを寄せてくださる Tokyo Cabin さんから、 「海というのは、“日本の原点” ともいうべき存在ではないのか?」 という、日本人の精神が海と深い関係を持っていることを示唆するコメントをいただいた。 Cabin 氏は、その…

黒沢清 『回路』

恐怖の正体は “物の不在感” にあり 日本映画の監督で「クロサワ」といえば、世間的にはまだ黒澤明(くろさわ・あきら)の方が知られているが、この2020年、『スパイの妻』でヴェネツィア国際映画祭の銀獅子賞(監督賞)をとった黒沢清(くろさわ・きよし)に…

掌編小説 『幽霊狩り』

コロナ禍で夏休みも短縮され、長女が宿題として出された「幽霊の標本作り」が間に合わないというので、仕方なく夏休みの最後の土日は、長女を伴って幽霊狩りに出かけた。 私はあまり幽霊に関心がなかったから、長女の話を聞いてびっくり。 いま、子供たちの…

「半沢直樹の時代」が意味するもの

TBSのドラマ『半沢直樹』は、今や社会現象化している。 その平均視聴率は25%。 この日曜日に放映された第8話は25.6%を記録した。 特に、ドラマ展開のカギを握る大和田常務(香川照之 54歳)のアドリブ。 「お・し・ま・い・DEATH!」 「死んでもやだね」 …