2020-12-01から1ヶ月間の記事一覧
いよいよ、今年もあと2日を残すばかり。 やっぱり、この時期は、なんとなく酒が恋しくなる。 コロナ禍のことでもあるので、家の中で、家族とか、本当に気の合った人間と過ぎ行く一年を振り返りつつ、お互いに照れながら、「俺たち老けたなぁ … 」とか笑って…
絵を紹介した記事のタイトルが、上のものだった。 すなわち、「これが、太郎なのか」 朝日新聞2020年12月8日(火)の夕刊の記事だ。 その新聞の2ページ目。 「美の履歴書」と題された美術品紹介コーナーに、この絵が掲載されていた。 記事を読むと、これは…
2020年の年末、BS放送のWOWOWで、深作欣二の『仁義なき戦い』シリーズ全5作をまとめて特集していた。 全部、録画して、久しぶりにじっくり見た。 やっぱり、いい映画だ! 面白い! … と思ったけれど、昔映画館で見ていたときと何かが違う。 ふと気づくと、…
クリスマスですねぇ。 小さい頃は、けっこう胸がときめいたりしましたが…。 今じゃ、365日のうちの、ただの1日ですなぁ。 昔は、それでも人並みに、子供のためにプレゼントなんか買ってたんですけどね。 クリスマス サンタを辞めて 50年 「バブル」とかいう…
人生のピンチは、何の前触れもなく、突然やってくる。 「なんでこんなときに?」 「なんで俺が?」 … みたいな不条理感をともなって、ピンチは、人の不幸に舌なめずりをする死の女神のように、足音も立てず、気がつくと、ひっそりと隣りにたたずんでいるのだ…
CRY ME A RIVER 狭い階段を降りると、素っ気ない木の扉。 扉の上には、古めかしいネオン管のイルミネーション。 『 RUMI 』 この季節、扉の前に立っただけで、その奥から歌声や喧騒が響いてきたというのに、今日はやけに静まり返っている。 … どんな顔をして…
▲ トレチャコフ美術館でもっとも人気のある「見知らぬ女」 昔、上野の東京都立美術館で開かれた「トレチャコフ美術展」をカミさんと見にいったことがある。 その日は雨の休日で、上野の森の新緑が雨に煙って濃い影をつくっていた。 美術館に入る前から、すで…
こんな悲しい別れの歌って、ほかにあるのだろうか? 『外は白い雪の夜』。 この季節になると、必ず思い出す歌のひとつだ。 作曲は吉田拓郎。 作詞は松本隆。 この歌が発表されたのは、1978年。 私は20代半ばだった。 しかし、当時、私はこの歌をリアルタイム…
夕食を食いながら、テレビで「日本作詞家大賞」の選考会を兼ねた歌番組を観ていた。 大半が演歌である。 テロップに流れる歌詞だけ眺めていると、どれもたいしたことのない詞に思える。 ありきたりの言葉だけが連なる何のヒネリもない詞ばかり。 …… と思って…
「驟雨」という言葉がある。 「しゅうう」と読む。 にわか雨、それも糸のような淡い走り雨のことをいう。 この言葉を覚えたのは、吉行淳之介の短編『驟雨』を読んでからである。 小説のテーマは、娼婦とその客との間に繰り広げられる淡い恋愛ドラマだ。 たぶ…
萱野稔人(かやの・としひと)著『リベラリズムの終わり その限界と未来』(2019年11月20日 幻冬舎新書)の感想 惜しい本である。 「狙い」はいいと思った。 しかし、結論を急ぎ過ぎたのか、なんとも消化不良を起こしたまま発行されてしまった本という気がす…
テレビの刑事ドラマなどを観ていると、よく「捜査一課」という言葉が出てくる。 警察官が主人公になるドラマでは、この「捜査一課」と名乗る刑事の方が、普通の刑事よりもカッコいい場合が多い。 聞き込み調査をするときも、定期入れみたいなものをヒラヒラ…
新型コロナウイルスが蔓延しているせいで、年末行事を自宅で迎える人が増えそうだという。 仕事の都合で、今までは年末も家に帰れなかった人にとっては、いいチャンスなのかもしれない。 私個人の思い出を語ると、昔から、この季節には楽しいイベントを経験…
年を取るということは、涙腺が緩みやすくなってきたということかもしれない。 感情を制御する機能が衰えてきているせいか、突拍子もなく、そういう状態が襲ってくる。 10年ぐらい前だったか。 土曜の夜のことだった。 大森屋の「しらすふりかけ」を手のひら…
アメリカの大統領選にほぼ決着がつき、トランプ氏やバイデン氏の報道も、もう日本のニュースではほとんど流れなくなった。 しかし、選挙の騒動から一ヶ月が過ぎ、ようやく見えてきたものがある。 それは、アメリカ社会に広がった「分断」の予想外の深さだ。 …
「不倫」がこれほど社会的バッシングを受けるようになってきたのは、いったいいつ頃からだろう。 最近のテレビ報道などを見ていると、不倫が発覚したタレント・芸能人に対する番組コメンテーターや視聴者の糾弾がどんどん激しさを増している。 その理由を探…
師走。 この年最後の月が来てしまった。 とはいえ、12月初頭は、まだ “晩秋” の気配が残っている。 年の瀬が近づく頃より、逆に、今の方が「一年の終わり」という空気感が漂う。 真冬になってしまえば、逆に、訪れる春に向かって、生命が待機状態に入っている…