アートと文藝のCafe

アート、文芸、映画、音楽などを気楽に語れるCafe です。ぜひお立ち寄りを。

エッセイ

「半沢直樹の時代」が意味するもの

TBSのドラマ『半沢直樹』は、今や社会現象化している。 その平均視聴率は25%。 この日曜日に放映された第8話は25.6%を記録した。 特に、ドラマ展開のカギを握る大和田常務(香川照之 54歳)のアドリブ。 「お・し・ま・い・DEATH!」 「死んでもやだね」 …

コロナ禍で「美女」の基準が変わる

新型コロナの感染拡大がいっこうに収束する気配を見せない。 流行の兆しを見せ始めた春先には、「夏になれば勢いが弱まるだろう」という楽観論が趨勢を占めていたが、夏本番を迎えた今、「第二波」が到来したことを疑う人はいない。 医療専門家のなかには、…

人の嗜好は生まれる3ヶ月前に決まる

PCが相変わらず不調で、なかなかブログを更新する条件が整わなかった。 具体的な症例としては、まず起動するのに、そうとうな時間がかかるようになった。 下手すると、初期画面が現れるまでに、20分以上かかることもあった。 次に、アプリの作動が安定しない…

岸辺のアルバム

1974年、台風16号により多摩川の堤防が決壊し、周辺住宅の19棟が水没したという事故(多摩川水害)が起こった。 その事故を題材に企画されたテレビドラマが、『岸辺のアルバム』だった。 2020年6月30日の「アナザーストーリーズ」(NHK BSプレミアム)で、こ…

自己啓発ビジネスを信じていない

30年ぐらい前だろうか。 会社勤めをしていた頃に、一度ヘッドハンティングされかかったことがあった。 マーケティングの会社だったか、コンサルティング会社だったか。 要は、ビジネスのアイデアを出して食べていく会社だった。 仲介したのは、学生時代につ…

樹と水の文化が日本人を育てた

今年は、コロナ禍の影響もあって、ほとんど旅することはなかったが、例年なら、GWから雨期に入るまでの季節はよく車で旅していた。 北関東から東北にかけて旅するとき、時間があるときは、高速道路を降りる。 特にGWの頃になって、車窓を流れる濃い緑の木々…

自分を売り込んでも、自分の値段は自分で決められない

自己啓発本のほとんどは、「自分を売る」ことのノウハウを教えるものといってもかまわない。 いかにしたら、自分の能力や個性を相手に認めさせるか。 そのためには、「謙虚になること」、「相手に優しくなること」、「相手の立場を想像すること」などと諭さ…

カンブリア紀に栄えた恐怖の大魔王

最大・最強生物アノマロカリス 落ち込んでいるときは、古生物の話なんかにうつつを抜かしていると、癒される。 昔、「肺血栓症」の様態が安定するまで、病院の入退院を繰り返したり、家に閉じこもって安静を保った時期があった。 今のコロナ禍における「ステ…

なぜいまだに“昭和的なるもの”が話題になるのか?

平成が終わろうとしていたころ、「今の若者が昭和歌謡に夢中 … 」みたいな情報がマスコミに流れていたことがあった。 そのころ、ふと思ったことがあった。 そういう若者たちが、「昭和」という言葉からイメージしているものって、いったい何なのだろう? 「…

資本主義は「煩悩」を全面開花させる

書評水野和夫 著 『資本主義がわかる本棚』 いま我々が暮らしている社会は、「資本主義社会」と呼ばれる社会である。 それがどんな社会かというと、「煩悩(ぼんのう)」をかぎりなく肯定していく社会といっていい。 「煩悩」とは仏教用語で、「人の苦の原因…

「コロナ後」に世界の風景は変わっているか?

世界中で、コロナ対策のロックダウンが徐々に解除されてくると、各メディアから、「アフターコロナ(コロナ後)」という言葉が出回り始めた。 人々の心に、「コロナ騒動」が終息したあとの世界を問う意識が生まれてきたからだ。 日本においても、「緊急解除…

どんな瞬間に企画は生まれるのか

人間は、絶えず何かを「企画」しながら生きている。 「企画」というと、広告代理店とか編集プロダクションの “専売特許” のように思われがちだが、普通の営業でも、製造業に関わる工場労働においても、仕事を続ける上で「企画」は必要とされる。 資本主義原…

ヒマラヤを越えるアネハヅル

凄いドラマだよな。 ヒマラヤを越えていくツルたちの話。 夏の間、モンゴル高原で暮らすアネハヅルという鳥は、冬が近づくと、仲間同士が編隊を組んで、暖かいインドに旅立つ。 その中には、生後3ヶ月ほどの若鳥たちのグループもいる。 彼らは、大人たちと…

「素数」の神秘

高校生の頃、「数学」が苦手だった。(今でもそうだ) 10段階の通信簿で、最高評価が「2」だったし、数学のテストでは、代数も幾何も、100点満点で2~3点を取るのが精いっぱいだった。 「国語」とか「倫理社会」とか「歴史」ってのは、まぁまぁの点を取っ…

なんで時間はどんどん早く経つように感じるのか?

俺も今日で70歳になっちゃったわけよ。 二十歳の頃、自分が70になるなんて、考えたこともなかったな。 それにしても、あっという間よ。 60過ぎたら、早いぜぇ。 脚本家の内館牧子氏によると、人間が感じる時間のスピード感は、その人の年齢をそのまま “時速”…

ドラクエという傑作ゲーム

コロナウイルスの感染拡大を防止するため、「外出自粛要請」が国民的に呼びかけられている。 もちろん、そういう要請への協力にやぶさかではないので、極力外出は控え、近所をウォーキングするぐらいにとどめていたが、専門家の意見では、そのウォーキングも…

『麒麟がくる』のキャスティングはあれでいいのか?

NHKの大河ドラマ『麒麟がくる』は、最近の大河としては珍しく面白い作品だと思っている。 脚本が悪くない。 演出もいい。 キャストも、(ごく一部を除いては、)いい役者をそろえたと思っている。 だから話しのテンポが小気味よく、予想外の展開に度肝を抜か…

ボブ・ディランという「荒野」 

ディランの声は何を意味するのか ボブ・ディランというアーチストを語ることは、私にはとても難しい。 ビートルズのデビューとほぼ同じ頃に登場し、60年代、70年代を代表する数々の名曲をリリースし、現在も第一線で活躍するスーパーアーチストなのだが、な…

桜の樹の下には

コロナウイルスは、日本では “花見の季節” を直撃した。 いつもなら、桜の木を取り囲むようにブルーシートを敷いた団体が座り込み、昼夜を問わず宴たけなわの光景を展開するはずなのだが、さすがに今の時期、そういう光景は見られない。 そのためか、人気の…

パンデミック後の世界はどうなっているのか?

前回の記事で取り上げた『パンデミックが変える世界 ~歴史から何を学ぶか~』(NHK Eテレ)という番組は、それなりに反響があったようだ。 私のブログ以外にも、ネットでこの番組を採り上げたサイトがいくつもあり、それぞれ好意的に評価していた。 テレビ…

パンデミックが変える世界

パンデミック(世界的流行)となったコロナウイルスは、人類に何を教えているのか? 自分でもいやになっちゃうんだけど、コロナウイルスの報道から目が離せない。 その理由は、(大げさにいえば)今回のコロナショックが、いったい人類にとって何を意味する…

コロナウイルスによって人間の動物化が始まる

新型コロナウイルスの感染拡大が世界経済に与える影響が深刻化している。 日本でも、政府や自治体が呼びかける「週末の外出自粛」という通達によって、居酒屋やバー、クラブといった接客をともなうサービス業が壊滅的打撃を受けている。 多くの人が、「早く…

独りでいることへの耐性が必要な時代

無意味な論争 コロナウイルスの感染率が激増している状態を反映して、無益な対立が広まっている。 “世代間対立” といわれるもの。 「国家的緊急時だというのに、お花見や卒業旅行などに出かける若者が多いのはけしからん」 というシニア世代に対し、 「若者…

バーチャルリアリティーの時代こそキャンプだ

コロナは世界のグローバル化によって広まった 新型コロナウイルスが世界的に蔓延している状況をみると、これほどまでに “世界のグローバル化” が進んでいたのか、という証拠を改めて突き付けられたような気分にな る。 コロナウイルスは人と人の接触によって…

全共闘運動はまだ総括されていない

いまだに沈黙を守る元・全共闘の活動家たち 50年ほど前、全国の大学で勃発し、その後政治闘争として街頭に広がった “全共闘運動” とは何であったのか。 それは、いまだに総括されていない。 強圧的な国家権力に対する学生たちの「反抗」であったのか。 資本…

コロナウイルスで消費スタイルが変わった

世界規模で蔓延しているコロナウイルスの感染が終息する気配がまったく見えない。 いつまで続くのか。 あるいは今後、さらなる予想を覆すような猛威が迫ってくるのか。 未知のウイルスのため、専門家にもそれが分からない。 ただ、はっきりいえることは、こ…

刺青という劇的表現

名古屋のキャンピングカーショーを取材に行くとき、必ず泊まっていたのが、三重県桑名市にあった「オートレストラン長島」(写真下)だった。 残念なことに、2017年に閉館になってしまったが、名古屋のショーが終わった夜は、自分のキャンピングカーでここに…

印象に残る人、印象に残った言葉

もう5年ぐらい前の話だ。 NHKで、終戦からバブル崩壊までの70年の歴史を追った特番が企画されたことがあった。 タイトルは忘れたが、“戦後70年を振り返る” という言葉が入っていたような気がする。 そのとき、NHKが保存していた1945年から1990年までの実写…

人類はなぜネズミを可愛いと思うのか?

今年の干支は「子(ネズミ)」である。 ネズミがなぜ干支の動物に選ばれているかは諸説あるらしいが、一つは、「子供をどんどん産んで数を増やす」という特性から、「子孫繁栄」の象徴とされるらしいからだ。 しかし、歴史的にみると、ネズミが個体数を増や…

ラグビーがスポーツから文化になった

日本代表がベストエイトまで勝ち進み、南アフリカと決勝トーナメントを戦ったワールドカップラグビーだったが、惜しくも敗れ、日本列島を襲った約1ヶ月のラグビーフィーバーも幕を閉じた。 それでも、日本代表の偉業をたたえるマスコミ報道の熱は冷めない。…