アートと文藝のCafe

アート、文芸、映画、音楽などを気楽に語れるCafe です。ぜひお立ち寄りを。

時事

イカゲームにみる格差社会

朝のワイドショーで、韓国産のテレビドラマ「イカゲーム」(Netflix配信)を紹介するコーナーがあった。 「イカゲーム」というのは、(私は観たことがないが)、経済的に困窮する何百人かの人々が巨額の賞金を手に入れるために、サバイバルゲームを展開する…

史上最も貧しい衆議院選

衆議院選挙が公示され、各党派の政策発表がマスコミで取り上げられるようになった。 それらを見るにつけ、 「なんと貧しい選挙戦か」 と暗澹たる気持ちにならざるを得ない。 与党も野党も、主張する政策の内容が乏しく、しかも基本的な認識に間違いが多い。 …

「親ガチャ」という言葉を好む若者の意識

「親ガチャ」という言葉を巷でよく聞くようになった。 主に若い人が使う言葉で、 「自分の親に対する不満」を、 「こんな親のもとに生まれてしまって、ビンボーくじを引いた」 という意味で使う。 “ガチャ” とは、コインを入れて手に入れる自販機の玩具。 取…

眞子さまの結婚が危うく見えるのはなぜか

このコロナ禍の夏、東京オリンピックやアフガニスタンのタリバン復活、自民党の総裁選といった話題と同じぐらい、世間を騒がせたニュースがあった。 秋篠宮家の眞子さまと小室圭氏の結婚が決まったという話である。 二人の交際については、すでに4年前から…

政治家はなぜみな「首相」をめざす?

テレビでも、ネットでも、9月3日のニュース番組の中心は、「菅義偉首相の総裁選不出馬」報道だった。 国民もメディアもみなびっくり! ネットニュースをスクロールしてみると、3日のニュースの大半は菅氏の記事であり、その顔写真が上から下まで、延々と…

タリバンはなぜ民主主義的制度を否定するのか?

タリバンのアフガニスタン制圧で、また一つ「民主主義」思想を否定する国家が誕生しそうだ。 ネットニュースによると、新政権の誕生を告知したタリバン幹部の一人は、 「アフガニスタンは民主制とはなじまない。なぜなら、この国にはそういう土台がないから…

菅首相と河村たかし市長の “社会とのズレ方”

毎年、8月も中旬になると、マスコミなどでは、「終戦の日」(8月15日)にまつわる報道特集が多くなる。 私が毎週見ている『関口宏のもう一度! 近現代史』(BS-TBS土曜日)においても、ちょうど日本が太平洋戦争に負けていく過程が克明にレポートされてい…

 コロナウイルスは恐竜を滅ぼした隕石に匹敵する

「コロナ禍が収束したら、ゆっくり旅行でも行こうね」 …… などと約束するような会話が、相変わらず人々の間に交わされている。 しかし、そんな日はこないかもしれない。 私たちが向かい合っているのは、SF小説かSF映画のような宇宙規模の “人類滅亡ストーリ…

オリンピックにおけるアメリカ勢敗退の理由

今回の東京オリンピックでは、アメリカ国歌(「星条旗よ永遠なれ」)をあまり聞かない。 それだけ、アメリカの金メダル獲得の頻度が減ってきているわけだ。 スポーツ界における “アメリカの凋落” 。 それまで、アメリカの絶対優位を伝えられてきたスポーツ種…

菅総理はとにかく陰気だ

コロナウイルスの感染拡大が止まらない。 7月31日の東京都の感染者数は4058人(これまでで最多)だという。 この数値を聞いたときは驚いたが、すぐに、感染者が “一万人” を超える日も近いだろうと思った。 こういう危機的な状況でありながら、人流は一向に…

「多様性と調和」とは何か

今回の五輪のコンセプトは、「多様性と調和」だという。 開会式などのセレモニーを演出する組織委員会が掲げた標語だ。 “流行り言葉” といえなくもない。 特に「多様性(ダイバーシティ)」という用語は、昨今のトレンドとなっており、それを口に出した人は…

広告代理店的な思想の終焉

あまり何度も同じテーマを繰り返したくはないのだが、昨日触れた「2020東京オリンピック」の開会式のことについて、あと一回だけ書く。 いろいろネット情報を見ると、7月23日夜に開かれた五輪開会式へは賛否両論があるという。 大方は、その内容の貧しさに…

東京五輪の開会式はさびしかった

7月23日。午後8時より、テレビで東京オリンピックの開幕式を4時間かかって見る。 正直な感想。 「冗長」の一言。 すべてが長すぎる。 だらだらと続く無意味なパフォーマンス。 橋本会長やバッハ会長の、美辞麗句だけ連ねた空疎な挨拶。 4時間もかける必…

陰謀論が日本人を汚染し始めた

元アメリカ大統領のトランプ氏が、新大統領のバイデン氏にホワイトハウスを明け渡したことによって、ようやくバイデン新体制がスタートした。 この間、アメリカと日本のメディアは、「アメリカ社会の分断」という視点で、数々の問題が積み残されていると指摘…

民主主義時代の終焉?

政治や社会における昨今のメディアの報道を見ていると、第二次大戦後、欧米を中心に尊重されてきた「民主主義」という政治理念が、ついに制度疲労を起こしてきたのではないか? と指摘する論調があまりにも増えてきたような気がする。 その一つの例が、昨年…

リベラルとは何か

萱野稔人(かやの・としひと)著『リベラリズムの終わり その限界と未来』(2019年11月20日 幻冬舎新書)の感想 惜しい本である。 「狙い」はいいと思った。 しかし、結論を急ぎ過ぎたのか、なんとも消化不良を起こしたまま発行されてしまった本という気がす…

分断社会の心理学

アメリカの大統領選にほぼ決着がつき、トランプ氏やバイデン氏の報道も、もう日本のニュースではほとんど流れなくなった。 しかし、選挙の騒動から一ヶ月が過ぎ、ようやく見えてきたものがある。 それは、アメリカ社会に広がった「分断」の予想外の深さだ。 …

現代の「不倫」が貧しいわけ

「不倫」がこれほど社会的バッシングを受けるようになってきたのは、いったいいつ頃からだろう。 最近のテレビ報道などを見ていると、不倫が発覚したタレント・芸能人に対する番組コメンテーターや視聴者の糾弾がどんどん激しさを増している。 その理由を探…

陰謀論はウイルスである

アメリカ大統領選も、選挙から3週間経って、ようやく決着がつく気配が見えてきた。 トランプ氏がいまだ敗北を認めないまでも、国家の機密情報などを次期大統領のバイデン氏に移行させることを同意したことによって、ようやく一連の騒動に終止符が打たれる模…

議論大歓迎!

トランプ的 “反知性主義” を語った当ブログに対する読者からの反論 下に紹介するのは、11月8日に私が掲載したブログ記事(「アメリカ社会の『分断』とは何か」)に対して、「タカ」さんと名乗る方から寄せられたご意見である。 この方とは、すでに過去2回…

権力者が舞台を去るときの悲哀

映画『ニコライとアレクサンドラ』 とトランプ大統領 ロシアのロマノフ王朝の最後を描いた『ニコライとアレクサンドラ』(フランクリン・J・シャフナー監督)という映画がある。 ロシア帝国最後の皇帝ニコライ2世とその皇后アレクサンドラ、そしてその5人…

アメリカ社会の「分断」とは何か?

日本時間の2020年11月7日(土)未明、アメリカの大統領選は、バイデン氏の勝利で終わった。 しかし、トランプ氏が負けを認めず、法廷闘争に持ち込もうとしているので、これから何が起こるのか、あいかわらず不透明な部分が消えない。 それはともかく、これ…

トランプ型フェスティバルの熱狂

予測通り、開票日の3日中に集計が出なかったアメリカの大統領選挙。 郵便投票の結果を待つという事態に進みそうだが、これもトランプ氏が「郵便投票の不正」を主張したり、自分に不利な判定を下した州の結果に異議を申し立てたりしているため、予断を許さな…

大統領選、いま始まる

いよいよ本日(日本では11月4日)に迫ったアメリカ大統領選挙。 個人的には、今いちばん関心を持っているニュースである。 もちろんヨソの国の選挙なので、トランプ氏が勝とうが、バイデン氏が勝とうが、日本人の私には関係のない話である。 にもかかわらず…

「銃」という武器の悪魔的な力 

アメリカ大統領選が近づいてきて、トランプ支持者のなかに、銃で武装して、反トランプ支持者たちを威嚇する(プラウドボーイズなどの)民兵組織が増えてきたことが話題になっている。 ▼ 「ミリシア」といわれる民間の武装グループ こういう光景は、日本では…

「民主主義」とは脆弱なものである

世界各国で、「民主主義」が侵害されることの危機が叫ばれている。 香港の若者たちのデモ(上)から始まり、タイにおける反政府デモ。 そして、ベラルーシの反大統領デモ。 さらに、ナイジェリアにおいても、独裁的な軍政権に反対する抗議デモが勃発した。 …

アメリカ人は “お茶目な” トランプが大好き

いよいよあと2週間を切ったアメリカの大統領選挙戦。 ヨソの国の国家元首を決める選挙なのに、なぜかとても気になる。 それは、(あくまでも個人的な嗜好だが)、面白いからだ。 自分には、いろいろな意味で、この選挙が現在の世界情勢を占う試金石となりそ…

マッチョマンたちが世界を動かす時代

今の世界のリーダーは、例外なく、“マッチョマン” である。 いちばんそれを体現しているのが、猟銃を持った半裸の写真を国民に見せたがるロシアのプーチン大統領(68歳)だ。 上は、毎年制作されるロシアの “プーチン・カレンダー” の1ページだが、一国の元…

アメリカ大統領選挙の本当の意味

アメリカの大統領選挙戦も、残るところ3週間を切った。 コロナウイルスを患った共和党のトランプ氏に対し、アメリカでも「病気に対する危機管理が甘い」という批判が巻き起こったが、トランプ氏はまったく気にする様子がない。 果たして、彼の大統領再選は…

コロナ禍で解く『風の谷のナウシカ』

「新型コロナウイルス」という人類がはじめて遭遇した未知の “病原体” との戦いが長引くにつれ、 「コロナとの戦いは、人間に何を教えようとしているのか?」 ということを考える機運が、あちらこちらで生まれている。 たとえば、人類がこれまでに残した過去…