アートと文藝のCafe

アート、文芸、映画、音楽などを気楽に語れるCafe です。ぜひお立ち寄りを。

時事

現代の「不倫」が貧しいわけ

「不倫」がこれほど社会的バッシングを受けるようになってきたのは、いったいいつ頃からだろう。 最近のテレビ報道などを見ていると、不倫が発覚したタレント・芸能人に対する番組コメンテーターや視聴者の糾弾がどんどん激しさを増している。 その理由を探…

陰謀論はウイルスである

アメリカ大統領選も、選挙から3週間経って、ようやく決着がつく気配が見えてきた。 トランプ氏がいまだ敗北を認めないまでも、国家の機密情報などを次期大統領のバイデン氏に移行させることを同意したことによって、ようやく一連の騒動に終止符が打たれる模…

議論大歓迎!

トランプ的 “反知性主義” を語った当ブログに対する読者からの反論 下に紹介するのは、11月8日に私が掲載したブログ記事(「アメリカ社会の『分断』とは何か」)に対して、「タカ」さんと名乗る方から寄せられたご意見である。 この方とは、すでに過去2回…

権力者が舞台を去るときの悲哀

映画『ニコライとアレクサンドラ』 とトランプ大統領 ロシアのロマノフ王朝の最後を描いた『ニコライとアレクサンドラ』(フランクリン・J・シャフナー監督)という映画がある。 ロシア帝国最後の皇帝ニコライ2世とその皇后アレクサンドラ、そしてその5人…

アメリカ社会の「分断」とは何か?

日本時間の2020年11月7日(土)未明、アメリカの大統領選は、バイデン氏の勝利で終わった。 しかし、トランプ氏が負けを認めず、法廷闘争に持ち込もうとしているので、これから何が起こるのか、あいかわらず不透明な部分が消えない。 それはともかく、これ…

トランプ型フェスティバルの熱狂

予測通り、開票日の3日中に集計が出なかったアメリカの大統領選挙。 郵便投票の結果を待つという事態に進みそうだが、これもトランプ氏が「郵便投票の不正」を主張したり、自分に不利な判定を下した州の結果に異議を申し立てたりしているため、予断を許さな…

大統領選、いま始まる

いよいよ本日(日本では11月4日)に迫ったアメリカ大統領選挙。 個人的には、今いちばん関心を持っているニュースである。 もちろんヨソの国の選挙なので、トランプ氏が勝とうが、バイデン氏が勝とうが、日本人の私には関係のない話である。 にもかかわらず…

「銃」という武器の悪魔的な力 

アメリカ大統領選が近づいてきて、トランプ支持者のなかに、銃で武装して、反トランプ支持者たちを威嚇する(プラウドボーイズなどの)民兵組織が増えてきたことが話題になっている。 ▼ 「ミリシア」といわれる民間の武装グループ こういう光景は、日本では…

「民主主義」とは脆弱なものである

世界各国で、「民主主義」が侵害されることの危機が叫ばれている。 香港の若者たちのデモ(上)から始まり、タイにおける反政府デモ。 そして、ベラルーシの反大統領デモ。 さらに、ナイジェリアにおいても、独裁的な軍政権に反対する抗議デモが勃発した。 …

アメリカ人は “お茶目な” トランプが大好き

いよいよあと2週間を切ったアメリカの大統領選挙戦。 ヨソの国の国家元首を決める選挙なのに、なぜかとても気になる。 それは、(あくまでも個人的な嗜好だが)、面白いからだ。 自分には、いろいろな意味で、この選挙が現在の世界情勢を占う試金石となりそ…

マッチョマンたちが世界を動かす時代

今の世界のリーダーは、例外なく、“マッチョマン” である。 いちばんそれを体現しているのが、猟銃を持った半裸の写真を国民に見せたがるロシアのプーチン大統領(68歳)だ。 上は、毎年制作されるロシアの “プーチン・カレンダー” の1ページだが、一国の元…

アメリカ大統領選挙の本当の意味

アメリカの大統領選挙戦も、残るところ3週間を切った。 コロナウイルスを患った共和党のトランプ氏に対し、アメリカでも「病気に対する危機管理が甘い」という批判が巻き起こったが、トランプ氏はまったく気にする様子がない。 果たして、彼の大統領再選は…

コロナ禍で解く『風の谷のナウシカ』

「新型コロナウイルス」という人類がはじめて遭遇した未知の “病原体” との戦いが長引くにつれ、 「コロナとの戦いは、人間に何を教えようとしているのか?」 ということを考える機運が、あちらこちらで生まれている。 たとえば、人類がこれまでに残した過去…

中華思想によるグローバルスタンダード

世界の「民主主義」って、これからどうなっていくのだろう? 最近、そんなことをずっと考えている。 たとえば、香港の「自由と民主主義」を守ろうとする運動などが報道されるたびに、あからさまに、それを弾圧しようとする中国政府の方針に私などは疑問と憤…

手越はジャニーズ最後のヤンキーだった

手越祐也のジャニーズ退所記者会見というのをずっと見ていた。 いい男である。 よくしゃべる。 … という印象だった。 この人がなんでジャニーズを辞めるようになったのか、よく知らない。 ファンや芸能人仲間からどういう評価を得てきた人なのか、ということ…

オリジナリティなど要らないとホリエモンは言った

誰でも、オリジナリティというものに生き甲斐を感じている。 作家や映画監督のように、創りだした作品そのものが、作者のオリジナリティを訴えるものとして評価されるような仕事もあるが、そんな大それたものでなくても、「俺しかできない仕事だ」と思える部…

ドラマ『野ブタ … 』は何を訴えていたのか?

ネットニュースの「文春オンライン」(2020年5月16日)で、霜田明寛さんというライターが、15年ぶりに再放送されている『野ブタ。をプロデュース』が、なぜ今の時代に大反響を呼び起こしているのか? … ということを分析されていた。 私は、当時そのドラマを…

「コロナ後」に世界の風景は変わっているか?

世界中で、コロナ対策のロックダウンが徐々に解除されてくると、各メディアから、「アフターコロナ(コロナ後)」という言葉が出回り始めた。 人々の心に、「コロナ騒動」が終息したあとの世界を問う意識が生まれてきたからだ。 日本においても、「緊急解除…

コロナによる経済的疲弊は日本に何をもたらすか

新型コロナの感染拡大を防止すための「緊急事態宣言」の解除が始まったことを機に、コロナ禍による疲弊した経済をどう立て直すかという議論も活発になってきた。 コロナ禍をやり過ごすために「自粛生活」を強いる指導方針がこのまま続くと、日本の経済的損失…

堀江貴文は庶民をバカにしている

先週の日曜日『サンデージャポン』(TBS)で、堀江貴文(ホリエモン)が、政府の緊急事態宣言を批判し、それに唯々諾々と従った国民を汚い言葉でこき下ろした。 私は、ちょうどその番組を家で見ていたが、そう発言するホリエモンに憤りを覚えた。 彼の言って…

パチンコマニアの心象風景

新型コロナウイルスの感染拡大にともなう政府や自治体の緊急事態宣言が発令され、人が密集する店舗への休業要請が出されている。 にもかかわらず、一部のパチンコ店が休業要請に従わないため、多くのパチンコファンがそういう店を探し、ときには県をまたいで…

夫婦の会話の危機(コロナ離婚)

「コロナ離婚」という言葉をかなり耳にするようになった。 この前読んだ新聞(朝日新聞4月14日夕刊)によると、そういう現象が実際にそうとう問題になりつつあるという。 要は、コロナウイルスの感染拡大にともない、外出自粛の習慣が定着してくると、夫婦…

テレビニュースと現実はあまりにも違う

コロナウイルスの感染拡大を阻止するための「緊急事態宣言」が発令されたが、感染の広がりはいっこうに止まらない。 テレビを観ていると、医療の専門家たちが、このままの状態を放置すれば、日本人の80万人ぐらいが感染し、そのうち40万人ぐらいが死亡すると…

パンデミック後の世界はどうなっているのか?

前回の記事で取り上げた『パンデミックが変える世界 ~歴史から何を学ぶか~』(NHK Eテレ)という番組は、それなりに反響があったようだ。 私のブログ以外にも、ネットでこの番組を採り上げたサイトがいくつもあり、それぞれ好意的に評価していた。 テレビ…

パンデミックが変える世界

パンデミック(世界的流行)となったコロナウイルスは、人類に何を教えているのか? 自分でもいやになっちゃうんだけど、コロナウイルスの報道から目が離せない。 その理由は、(大げさにいえば)今回のコロナショックが、いったい人類にとって何を意味する…

コロナウイルスによって人間の動物化が始まる

新型コロナウイルスの感染拡大が世界経済に与える影響が深刻化している。 日本でも、政府や自治体が呼びかける「週末の外出自粛」という通達によって、居酒屋やバー、クラブといった接客をともなうサービス業が壊滅的打撃を受けている。 多くの人が、「早く…

独りでいることへの耐性が必要な時代

無意味な論争 コロナウイルスの感染率が激増している状態を反映して、無益な対立が広まっている。 “世代間対立” といわれるもの。 「国家的緊急時だというのに、お花見や卒業旅行などに出かける若者が多いのはけしからん」 というシニア世代に対し、 「若者…

コロナウイルスに対する正しい意見は?

マスコミがコロナウイルス報道を混乱させている 新型コロナウイルスのために、世界的な大混乱が起きている。 「中国の武漢で新しいウイルスが猛威を奮っている」 という報道が最初に出されてすでに3ヶ月経つというのに、ウイルス感染地域は世界中に拡大し、…

中国はなぜ「自由」や「人権」を嫌うのか

習近平主席の訪日の意味 この春、訪日が予定されている中国の習近平(シー・チンピン)国家主席を “国賓扱い” にするかどうかで、いま政権与党内でも議論が起こっている。 「国賓」ともなれば、天皇が主催する国家行事となり、いわばわが国がもろ手を挙げて…

格差社会のトップに立つセレブたちの資産 

現在、日本のマスコミをにぎわせているニュースのひとつに、元・日産自動車CEOカルロス・ゴーン氏の国外逃亡がある。 逃亡先はレバノン。 ゴーン氏の祖父や父の故郷であり、かつ現在の(2人目の)夫人であるキャロル・ナハス女史の出身地でもある。 密出国…