アートと文藝のCafe

アート、文芸、映画、音楽などを気楽に語れるCafe です。ぜひお立ち寄りを。

2023-01-01から1年間の記事一覧

小説「最終電車」

乗客は静かだった。 眠っている初老の男ひとり。 女性週刊誌を眺めている独身風の中年OLひとり。 抱き合っている学生のカップルが一組。 乗っているのは、私を含めその5人だった。 私は、席に座って眠ってしまうのを避けるために、車両の最後部に立ち、退屈…

年末の大捕りもの

チュー太郎 覚悟せい! カミさんに、「絶対ブログなんかに書いちゃだめよ」と、きつく念を押されているネタがある。 「家の恥」 というものに当たるのだそうだ。 まぁ、俺も「いいネタ」じゃないことは分かる。 他人様から “後ろ指さされる” というたぐいの…

『私をスキーに連れてって』という映画の不条理感  

映画評クリスマスが表層的な文化として定着した代表例 映画としての大ヒット作だった『私をスキーに連れてって』(1987年公開)は、また音楽としても大ヒット曲と結びついている。 それは、ユーミンが歌った『恋人がサンタクロース』だ。 映画自体は、当時、…

大河ドラマ『どうする家康』は失敗だったのか?

ドラマ批評 ようやく面白くなってきたと思ったら、終わり。 そんな感じで最終回を迎えるNHKの『どうする家康』。 平均10%台を記録していた視聴率も、ここにきて1ポイント上昇。11%台をまで跳ね上がってきたという。 しかし、平均視聴率でみると、62回とい…

ゴジラ様! カッコいい!

映画批評 “ゴジラ・ファン” にとって、ゴジラ映画の最大の関心事は、とにかく、 「ゴジラの姿がカッコいいか? どうか?」 である。 そりゃ、ストーリーも大事。 キャストの演技も大事。 しかし、それは、映画の構成要素としては、二の次、三の次。 ゴジラ映…

阪神タイガースの奇跡

現在73歳。 東京生まれで、東京育ち。 それでも50年間、“大阪の阪神” ファンをやっている。 江夏、田淵という選手が輝きを放っている時代の阪神に魅せられたのだ。 東京という土地柄もあって、周りの友達はみな巨人ファンだった。 しかし私は、完璧なチーム…

将棋というゲームの恐ろしさ

2023年10月11日、将棋の藤井聡太名人が「王座戦」で、永瀬拓哉九段を下し、ついに8冠を達成した。 そのニュースが脚光を浴びたせいで、それ以降、テレビなどではその対局の棋譜(きふ)を紹介しながらプロの棋士(きし)が解説するシーンが増えた。 それら…

『どうする家康』は面白いのかどうか

2023年の大河ドラマ『どうする家康』が、この1月8日から始まった。 ここに至るまでのNHKの番宣はすさまじかった。 年末から年始にかけて、BS放送も含め、NHKの歴史教養番組はことごとく「徳川家康」に焦点を当てた。 前作『鎌倉殿の13人』が大ヒットしたこ…

謹賀新年

あけましておめでとうございます。