アートと文藝のCafe

アート、文芸、映画、音楽などを気楽に語れるCafe です。ぜひお立ち寄りを。

伊勢海老のおつくりが脱走

 

 緊急事態宣言が解除され、県をまたぐ移動に対する制約も解かれるようになった。
 そのため、神奈川県の小田原市までドライブし、所用をこなすついでに、有名な「だるま食堂」で、伊勢海老定食を食べることにした。

 

 それは2年越しの目標であった。

 

 伊勢海老が出回る季節というのは、8月頃から10月上旬までといわれている。
 だから、昨年の秋もその時期を狙って、「だるま食堂」を目指した。
 しかし、そのときは、9月中に行ったにもかかわらず、「今期はすでに完売」とのこと。
 「う~ん、残念  」と、悔しい思いをした。

 

 今回は事前に問い合わせをした。
 店のスタッフがいうには、予約はできないが、お昼ごろまで着けば、おそらく食べられるだろう、とのこと。

 

f:id:campingcarboy:20211019035943j:plain

 

 朝食を7時頃に終え、お腹を空かせた状態で、11時の開店直後に店に入った。

 

f:id:campingcarboy:20211019040000j:plain

 

 伊勢海老定食は4.500円。(単品では3.300円)
 なにしろ2年越しの目標だったので、カミさんともども、ここは奮発して、伊勢海老定食を2人前注文した。

 

 しかし、そこで事件が起こった。

 

 皿に盛られた伊勢海老が動き出したのだ。
 ヒゲがぴくぴくと動くぐらいなら、まだいい。
 しかし、この日は、足まで動き出し、カミさんの見ている前で、皿から逃れてテーブルに脱走し始めたのだ。

 

f:id:campingcarboy:20211019040024j:plain

 

 まぁ、それだけ新鮮なネタであったといえば、それで終わる話で、私などは元気な伊勢海老を見て大感激したのだが、臆病なカミさんは違った。

 

 「きゃぁー!」
 というカミさんの絶叫に、店内騒然。
 
 怖がったカミさんは、もう刺身に調理された部分ですら食べられないという。

 

 そこで仕方なく、というか、ありがたく2人前の伊勢海老のおつくりをいただくことになったのだが、まぁ、とにかくおいしいこと。

 

 皿から逃げだすくらい元気な海老であったため、その身がコリコリと引きしまって歯ごたえ十分。
 思わず、御飯をおかわりしてしまった。

 

 食べ終わった後の頭の部分は味噌汁にしてもらった。
 もう動くこともなかったので、ようやくカミさんも食べることができた。

 これもうまかった。

 

f:id:campingcarboy:20211019040102j:plain

 
 ここで一首。

 伊勢海老のつくりが皿を脱走す カミさん叫び店内騒然