Alicia Keysの『The Life』という曲が気に入っている。
どこかカーティス・メイフィールドの『Give Me Your Love』に似たリズムを持っていて、心地よい。
▼ Alicia Keys 『The life』
で、俺、こういう目つきの女に弱いのよ。
仕事に疲れてくると … いや、疲れてこなくても、YOU TUBE で彼女の画像を拾って、かなり長い時間、「いい女だなぁ … 」とため息をついて、その画像を見入ることがある。
何に惹かれるのか ?
美人なんだけど、意地悪げだからだ。
下の写真など、本当に “意地顔” だろ ?
こういう目つきは、背後に「物語」を抱えている目だ。
「あなたが一番好きよ」とか口では言うが、心の中で何を考えているのか分からない女の目。
笑い顔の奥に、「別の人格が潜んでいる」という目つきなのだ。
つまり、それは、その内面に “ドラマ” が存在していることを暗示する目だ。
俺は昔から、そういう女が好きだった。
もちろん、俺は実際のアリシア・キーズのキャラクターというものを知らない。
ま、Wiki などを読んでみると、一筋縄ではいかない恋を成就させた女性のようで、そうとうな “肉食” 系だということを想像させる。
どうよ。なんか、男を取って食いそうだろ ?
(↑)
いいねぇ、そういう女。
彼女の意志がどこにあるのか。
それはメイクを見れば分かる。
とか、
欧米じゃないんだよな。
目の下側のアイラインを強調したメイクは、明らかに壁画などに残る古代エジプトの化粧法にインスパイアされている。(※ なにしろ息子の名前が「エジプト」君だもんな !! )
つまり、彼女の気質には、エジプトに象徴されるような、非ヨーロッパ文化の血が流れている。
3,000年の文化を積み重ねてきた民族の厚みのようなもの、ヨーロッパ人たちよりはるか昔から、「崇高」なものと同時に、「背徳」も「快楽」も知り尽くしてきたアジア・アフリカの文化の香りがする。
「I Love You」という言葉が、同時に「I Kill You」でもあった時代のメイク。
たぶん、シーザーも、クレオパトラのこういう目にやられたんだろうと思う。
▼ 映画の中のクレオパトラ(エリザベス・テーラー)
クレオパトラは、自分の命と引き換えに、ローマを手に入れようとしていたシーザーと手を組むという大博打を打った。
さすがに恋の手練手管にかけてはクレオパトラより一枚上手のシーザーはそれに気づいて逃げ出したが、シーザーの部下であった若いアントニウスは、ものの見事にクレオパトラに食われて破滅した。
もちろん、クレオパトラも自分の乳房をコブラに噛ませて、自ら舞台に幕を引いたけど、代わりに “不滅の美女” という伝説を残していった。
アリシア・キーズの目には、そういう力がある。
こういうアリシア・キーズの顔を見ていると、この人の内面には2重、3重の幕があって、さらにその奥にブラックホールのような巨大な “闇” が隠れていそうな気がする。