アートと文藝のCafe

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「はてなブログ」を始めて1年

 
 「はてな」というブログサービスを利用させてもらうようになって、ほぼ1
年経った。
 
 それまでは、「自動車」や「鉄道」に興味のある方が集まる「ホビダス趣味ログ」というブログで、14年間、キャンピングカーや映画、文芸ネタを中心に記事を書いてきた。

 

 しばらくは、この二つのブログを同時に運営していたのだが、今年に入り、「ホビダス」がブログサービスを終了すると通告してきたので、そちらには「お別れの挨拶」を残し、こちら一本に絞ることにした。
 
 「はてな」を始めた最初の頃は、「ホビダス」との違いにかなり困惑した。
 まず感じたのは、静かな「地方都市」から、いきなり東京や大阪といった「大都市」に出てきてしまったという戸惑いだった。

 

 ・ 人(ブロガー)が多い。
 ・ ディスプレィ(記事の見せ方)が華やかで都会のネオンのよう。
 ・ ブロガーたちの扱うテーマが多様。
 ・ 記事の平均的レベルが高い(つまり、参加者の意識レベルが高い)。
 ・ 情報の消費速度が早い。

 

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 みんな何をテーマに、どんな読者対象を想定してブログを書いているんだろう?

  と、気にしながら、いろいろな「はてなブログ」を読んでいると、まるで満員電車に揺られながら、「あ、降ります! 降ります!」と叫んでいるうちに、新しい乗客が開いたドアからどっと突進してきて、ドアからさらに遠いところに押しやられるような気分だった。

 

 ま、最初のうちは、そういう “混雑ぶり” に圧倒されたけれど、逆に、ある意味で、「はてな」は統一されているという印象も持った。
 行儀のいい人たちが多いという気がするのだ。

 

 つまり、参加者がみな優しい。
 極端な “はみ出し者” がいない。
 みなお互いに気をつかい合っている。

 

 記事内容も、ルールとマナーをわきまえているというか、他人を極端に誹謗中傷するようなものがない。
 誰もがネガティブなネタに傾くことを極力避けようとしている。

 

 そういう “空気” は、またブログサービスを管理している「はてな」という会社の方針から生まれてきているともいえる。

 

 とにかく、参加者が心地よくブログ管理を継続できるようにするための「はてな」事務所の気配りは徹底している。
 不穏な内容の記事が蔓延しないような管理は行き届いているし、健全なブロガーのモチベーションが下がらないようにするための様々な仕掛けを考案することにも余念がない。
 
 私が「ホビダス」で記事を書いていた頃は、かなり挑発的なコメントを送ってくる読者もいた。
 もちろん、それは、私が政治的・思想的に他者を批判する記事を書いたことへの反発から来たものだが、読者から厳しい反論が寄せられると、それはそれで、心地よい緊張感も覚えた。

 

 私のブログは、特に、思想的に右寄りの軍事オタクから反発を買うことが多く、旧日本帝国軍の軍事思想のお粗末さを指摘した記事などには、そうとう食らいついてきた人がいた。
 もちろん、そういう読者への反論を用意するときは、こちらも血がたぎった。

 

 その方とは、ゼロ戦の開発思想や、旧日本軍の戦車のお粗末さなどをテーマに、そうとう議論を重ねた記憶がある。

 

 しかし、「はてな」ユーザーは、(運営会社の管理が行き届いていることもあって)概して紳士的である。
 みな、日本人的な節度をわきまえている。

 

 だから、私も、「はてな」では、誰か(あるいは何か)に対する誹謗・中傷記事は書かないようにしている。

 

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 「はてなブログ」の記事の傾向で、ひとつ気づいたことは、「PV数」や「アフィリエイト」の収益報告をテーマにした記事が多いということだ。
 現状報告と同時に、いかにしたらアクセス数と収益額を向上させるかというノウハウを教えてくれるサイトもたくさんある。

 

 こういうテーマは、「ホビダスブログ」を14年間やってきたときには一度も見かけなかったので、最初は奇異な感じがした。

 

 しかし、それは、この「はてな」ブログの参加者がそれだけ多いことを意味しているのかもしれない。
 つまり、アクセス数を確保するための努力を怠ってしまうと、誰もがすぐ埋もれてしまうということなのだろう。

  

 
 「はてなブログ」を始めて、もう一つ気づいたことは、けっこう悩みを抱えている方が多いということだった。

 

 それは、ここに参加されているブロガーの年齢層も関係していそうだ。
 「若い人が多い」
 最初に感じたのはそれだった。

 

 若ければ、人生上の迷いも多い。
 「若者には未来がある」とよく言われるが、それは、それだけ「迷う時間」がたくさんあるということだ。

 

 私が関わっていた「ホビダスブログ」は、「自動車」や「鉄道」の趣味に特化した “大人のブログ” だったから、人生上の悩みを告白するブロガーはいなかった。

 

 しかし、「はてな」は、(匿名性を保ったままだが)個人的な悩みをカミングアウトする人が多いと感じた。

 

 それは悪いことではない。

  

 「書くことが救いになる」

 

 人間には、そういうところがある。
 心に溜まってきた鬱屈(うっくつ)したものを書き出すことによって、書いた人の心は軽くなる。


 日記のようなものには、備忘録という役割とともに、そういう機能もあるのだ。

 ましてや、ブログのように、自分の書いたものに、コメントや☆マークという形で、共感や励ましの合図を送ってくれる読者がいるということは、記事を書いた人間からすれば、すごく救われた気持ちになるはずだ。

 

 「はてなブログ」には、そういう良さがある。
 このブログサービスが健全に推移していくかぎり、「モノを書く日本人の文化」はすたれないと思う。