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FICCオートキャンプ世界大会 89th

 2019年9月28日(土)より、10月6日(日)まで、福島県天栄村の羽鳥湖高原にて、「FICCオートキャンプ世界大会」(日本オートキャンプ協会主催)が開かれた。

 

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 この大会に、TAS(トレイル・アドベンチャー・スピリット = BCヴァーノンを中心としたモーターホームクラブ)の一員として参加させてもらった。

 

 参加国はイギリス、フランス、ドイツ、ポルトガルなどのヨーロッパ各国のほか、台湾、韓国などアジア諸国を含め、計14ヶ国。

 

 「世界大会」が日本で開かれるのは25年ぶりだという。
 次の国際大会が日本で開かれるのも、25年後。
 人生の半ばで貴重なイベントを経験できたことになる。

 

▼ TASのメンバーが集まった道の駅「羽鳥湖」の駐車場

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 なにしろ9日間にわたる長丁場のラリー。
 普通のキャンプイベントなら時間を持て余してしまうところだが、世界各国のキャンプ愛好家が集まる国際大会だけに、イベントのメニューは豊富。

 

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 民族衣装を身にまとった各国メンバーが会場を行進するパレード(写真上)。
 国ごとの料理が振舞われるパーティー(写真下)。

 

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 そのほか、
 日本酒品評会。
 花火大会など、豊富なメニューが用意され、1日があっという間に過ぎていった。

 

▼ 日本の民族衣装で仮装した日本人グループ。

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▼ TASのポトラックパーティ。様々な食文化を持った人々が参加するため、料理メニューの表記には材料表示も行われた。

 

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▼ コリア・ナイトでは、韓国音楽界を代表するテノール歌手ベー・チェチョル氏のミニコンサートも開かれた。
 舞曲「カルメン」やイタリアのカンツォーネを採り上げた選曲も素晴らしく、たいへん楽しめた演奏会となった。

 

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 今回、片言の英語とボディランゲージを駆使して、短い会話ながら、各国の参加者とコミュニケーションを交わすことができた。

 

 ただ、韓国の人々との会話は、最初だけは緊張した。
 なにしろ、日韓の関係悪化がマスコミから連日報道されている最中である。
 会話の内容が相手に失礼に当たらないかどうか、それだけはかなり気をつかった。

 

 しかし、けっきょくは “笑顔” が最大の友好関係の表示となった。
 前述したベー・チェチョル氏などとは、TASのポトラックパーティーで短い会話を交わし、温泉でも顔を合わせているうちに、彼の表情がとても人懐っこくなっていくのを感じた。

 

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 国同士の関係は、マスコミの伝えるニュースだけでは分からない。
 ニュースの教える情報は、抽象的かつ観念的なものに限られ、そこには、その国を生きる人々の喜怒哀楽などは反映されない。

 

 けっきょく、その国の実情を理解できるかどうかは、その国に生きる人々の具体的な顔を思い浮かべられるかどうかに尽きる。

 

 そのときの相手の笑顔。
 親しげなニュアンスを帯びた会話。
 そういうものの “生きた手触り” を体感してこそ、他国のことを理解できるようになる。

 

 そういうチャンスを得たキャンプイベントであった。

 

▼ 台湾から来たチャーミングな女性と乾杯 

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