鬼退治
犬・猿・キジ 「わぁーい、桃太郎さん! 鬼退治に連れていって!」
桃太郎 「よしよし。殊勝な心がけじゃ。首尾よくいったらキビ
団子をあげよう」
犬・猿・キジ 「なんか話が違うなぁ … 。キビ団子は行く前にくれるん
じゃなかったの?」
桃太郎 「キビ団子は成功報酬じゃ。成功する前から報酬を出す
なんて契約は、最近はないぞ」
犬・猿・キジ 「わかったよ。で、鬼とどうやって戦うの?」
桃太郎 「寝込みを襲うんだ。皆殺しだ! でも美しい女の鬼は、
裸にして縛って、風俗に売りとばす。儲かるぞぉ!」
犬・猿・キジ 「 … やっ ぱ、俺たちここで帰ります」
水戸黄門 最後の旅
黄 門 「これ、悪人たち、この “葵の御紋” が目に入らぬか!
ふにゃふにゃ…」
悪人たち 「お客さん、そりゃ困りますぜ」
黄 門 「助さん角さんや、葵の御紋も通じない時代になったん
かの? ふにゃふにゃ … 」
助・角 「おそれながら、船着き場では印篭を見せるより、やは
り、船賃を払われた方がよいかと思われますが … 」
黄 門 「昔と違って、ずいぶんせちがらい世の中になったもん
じゃのぉ … 」
助・角 「違うだろ!」
三河屋
代 官 「おい “三河屋” 。最近、 “越後屋” の様子がおかしい
と思わぬか」
越後屋 「おそれながら、手前どもは “越後屋” でございます」
代 官 「おっとそうか。では “越後屋” に聞くが、最近 “三河
屋” の様子がおかしいと思わぬか」
越後屋 「おかしいとは、どのような意味でお尋ねでありましょ
うや?」
代 官 「わざと店の名前をあやふやにして、まぎらわしくさせ
ている気配がある」
越後屋 「 ……… 」
代 官 「そうは思わぬか? “三河屋”」
越後屋 「思いませーん!」