2019-03-01から1ヶ月間の記事一覧
東京の赤坂を中心に、西麻布、銀座のライブハウスで活動している「Rock-O-Motions(ロコモーションズ)」というバンドがある。 そのリーダーのJerry四方(四方寿太郎・しかたじゅたろう)氏(写真下)というのが、私の高校時代の同期生だ。 年齢的にいうと、…
4日間ほど、愛知県を旅した。 キャンピングカー業界の老舗「レクビィ」さんの創業35周年記念ミーティングにお声をかけていただき、取材も兼ねて、瀬戸市品野町にある「サテライトギャラリー(同社キャンピングカー展示場)」を訪ねたあと、増田浩一社長の案…
文芸批評『読書という荒野』 見城徹(けんじょう・とおる)氏の『読書という荒野』という本を読んだのは、2018年7月の猛暑日だった。 まさに、真夏の炎天下を思わせるような、熱い本だった。 すべて直球勝負。 それも、うなりとともに人の胸元をえぐってく…
エッセイ 伯父さんの話 伯父がいた。 その妹である母の話によると、きっぷのいい遊び人だったという。 「きっぷのいい」という言葉は死語かもしれない。 現代風に言うと、「気性のさっぱりした」というような意味になるのだろうか。 母は、その言葉を、半分…
トランプ米大統領が、自分に批判的なマスコミの報道を「フェイクニュース (fake news)」と切り捨てるようになって以来、この言葉は流行語となった。 しかし、メディア評論家によると、この概念はけっして新しいものではないという。 すなわち、昔風にいえ…
エッセイ 男から脱出した女たち 昭和歌謡を振り返ってみると、女性シンガーの歌が途中からガラっと変わる時期がある。 1970年代の後半あたりからだ。 女たちが、自分の正直な気持ちを歌い始めたといっていい。 たとえば、杏里の『オリビアを聴きながら』。 …
映画批評 『七人の侍』 3月21日に、NHKのBSプレミアムで放映されていた黒澤明の『七人の侍』を、また観た。 「また」という言葉を使ったが、もう5~6回観ている。 それだけ観ていれば、ストーリー展開の細かい部分も覚えるし、登場人物たちのセリフもだい…
めちゃめちゃに、ブラックミュージックに凝っていた時期があった。 20代のはじめの話だ。 大学は卒業したけれど、職がなくて、アルバイトをやっていた。 イタリアンレストランだったが、ハンバーグもカレーもあるっていう店。 1階と2階に分かれていて、2…
「サクラサイト」っていう言葉があるらしいな。 桜の開花時期を教えてくれる「桜前線情報」のようなものだと思っていたら、“サクラ(成りすまし)” を使った出会い系サイトのことらしい。 ま、昔からある詐欺メールのたぐいで、 「カレシいない歴3年のOLで…
評論イエス・キリストはいかにして「人間」を発見したか? 1960年代ぐらいまでは、人間の精神活動の主要テーマは「思想(イデオロギー)」という言葉を中心に回っていた。 それは、アメリカの「自由主義」と、ソ連の「社会主義」という二つのイデオロギーが…
春の夜風は、なまめかしい。 なまめかしい、とは「艶かしい」と書く。 女性の性的な魅力を表現するときに使われる言葉だ。 「色っぽい」の同義語として使われることが多い。 しかし、春の夜風にまぎれ込む「なまめかしさ」には、もっと根源的な、生きること…
今週のお題「卒業」 「卒業」という言葉から受け取るイメージは、世代によってずいぶん異なるように思える。 それをテーマにした歌ともなれば、多くの日本人が思い浮かべるのは、まずユーミンの『卒業写真』であったり、海援隊の『贈る言葉』だったり、森山…
エッセイ・追憶・映画ウッディ・アレン『マンハッタン』 ウッディ・アレンが監督を務め、かつ主演を張った『マンハッタン』が公開されたのは、1979年だった。 公開前から、このクィーンズボロー・ブリッジのベンチの写真が色々な媒体で紹介されていて、それ…
今はフリーランスになったが、前いた職場には、けっこう「金融ビジネスのお誘い」みたいな電話がかかってきた時期があった。 「町田部長はいらっしゃいますか?」 … などと尋ねられると、“部長” とか “編集長” などと肩書きがあっても、けっきょく部下のいな…
書籍紹介 藤田令伊・著 『フェルメール 静けさの謎を解く』 フェルメール人気はどのようにして生まれたのか? 17世紀のオランダの画家ヨハネス・フェルメールに対する人気は、近年「異常」といえるほど高い。 書店では、各種の解説本が出回っているし、美術…
「短歌の会」というのに入って、3ヶ月経つ。 月に1回合評会が開かれる。 2月はサボってしまったが、その間につくった一首が「秀歌」に選ばれて、住んでいる市の広報に載った。 「おぉ !」 と思った。 だって、わが人生でたった3首つくったうちの1首だ…
歌謡曲批評『よこはま・たそがれ』 五木ひろしの『よこはま・たそがれ』という曲をはじめて聞いたのは、もう50年くらい前の話になる。 私はまだ二十歳だった。 最初に聞いたのは、五木ひろしの歌ではなかった。 友人の一人が、マージャンの牌をつまみながら…
枯葉が敷きつめられた池の上で、ボートを漕ぐ。 茶色と黄色の色に染まった池。 樹木の葉が落ち始める頃になると、岸に近いところは、その枯葉に埋め尽くされて水が見えない。 オールが跳ね上がった瞬間だけ、下に埋もれた水が顔を出す。 「こんな公園が学校…
マスコミでは、ピエール瀧がコカインを使用して逮捕されたという報道でにぎわっている。 逮捕されたため、彼が出演している作品が “お蔵入り” になったり、撮り貯めしていた作品を修正しなければならなかったりと、いろいろ大変な問題が出てきているようだ。…
The Rolling Stonesとは編集 20世紀を代表する英国の大御所ロックバンド。1963年のレコードデビュー以来、今なお現役で活動する。 ローリング・ストーンズ、ストーンズとも。 メンバー 幼馴染で、共にブルースを愛したミック・ジャガー(vo)とキース・リチャ…
言葉を誤って覚えている、ということがよくある。 人の話す言葉や、テレビなどから流れてくる言葉を、よく聞きもせずに、先入観で覚えてしまうからだ。 自分の場合は、特にそういうのが多い。 5~6年ほど前だったか。 「デング熱」という病気が流行ったこ…
映画批評「エクス・マキナ」 「ロボット」が出てくるSF映画とかアニメに興味があって、その手の話題作があると、よく観る。 映画によっては、「アンドロイド」とか「レプリカント」、あるいは「サイボーグ」などと言葉を与えられることもあるが、要は “人間…
絵画批評草原の孤独 彼女は何をしているのだろう。 茫漠と広がる草原に倒れたまま、上半身を起こし、丘の稜線に建つ家を眺めている女性がいる。 草原にたたずむ家は、彼女の家なのか。 それとも、見知らぬ人の家なのか。 画面に描かれた情景は、何のインフォ…
映画批評是枝裕和『空気人形』 2009年に公開された是枝裕和監督の『空気人形』。 10年前の作品だが、DVDを借りて、やっと観ることができた。 「空気人形」、すなわちラブドール。 なにしろ、自分には変態的なところがあって、この「ラブドール(高規格型ダッ…
それにしても、なんざんしょうねぇ。 私なども、もうじき70歳の大台が近づくようになりまして、つらつらと思うのですけれど、ここ最近の世の中の変わりようがすさまじくてですねぇ、もう私などは、どう考えたらいいのか分からないような時代になってまいりま…
ヨーロッパ系RVの妖しさはどこから来るのか? ▼ Hymer B660SL 2007年モデル 欧州車は歴史を知らないと理解できない キャンピングカーの世界では、国産ビルダーの間で、日本市場を意識した日本的なデザインを追求しようという傾向が強くなってきた。 ようやく…
愛車自慢 初期型コマンダーGT 仕事柄、… ということもあるが、キャンピングカー旅行が好きである。 いま乗っているクルマは、「コマンダーGT」。 このキャンピングカーを使った最近の旅行レポートは、下記に書いた。 https://www.jrva.com/column/detail.p…
OLD MAN オールドマン 午後のスタンドカフェで、ぽつねんと、外の景色を見ている老人がいた。 喫煙席だった。 人がまばらに座った客席から、いく筋かの紫煙がのぼっていた。 老人はタバコを吸わないようだ。 喫煙席には、間違えて入ってきたのかもしれない。…
思い出したくもない「思い出」というものがある。 自分の恥部を人前にさらけ出してしまったような体験。 そのときの情景を思い出すだけで、穴があったら入りたくなってしまうような記憶。 そういうのって、あるよね。 特に、自分がまだ若くて未熟だった時代…
幻の遊園地「白子ラクダの国」 テーマパークというと、誰でも真っ先に浦安の「東京ディズニーランド」や、大阪の「ユニバーサルスタジオ」などを思い浮かべるはずだ。 その二つは、それぞれ人気もあり、集客力もすごい。 ドキドキ、ワクワク、ルンルン。 華…