アートと文藝のCafe

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2019-03-25から1日間の記事一覧

見城徹氏の直球勝負で書かれた読書論

文芸批評『読書という荒野』 見城徹(けんじょう・とおる)氏の『読書という荒野』という本を読んだのは、2018年7月の猛暑日だった。 まさに、真夏の炎天下を思わせるような、熱い本だった。 すべて直球勝負。 それも、うなりとともに人の胸元をえぐってく…

春という季節は亡くなった人を妙に思い出す

エッセイ 伯父さんの話 伯父がいた。 その妹である母の話によると、きっぷのいい遊び人だったという。 「きっぷのいい」という言葉は死語かもしれない。 現代風に言うと、「気性のさっぱりした」というような意味になるのだろうか。 母は、その言葉を、半分…